「ロッテ４‐０西武」（２０日、ＱＶＣ）

　助っ人右腕の快投が、逆転Ｖへののろしだった。中５日で臨んだロッテ先発・グライシンガーは、６回を３安打無失点。チームの勝利に貢献し、猛追する首位・楽天に３・５差に迫った。

　「自分でもいいピッチングだったと思う。強い風でコントロールするのが難しかったけど、低めに丁寧に集められたね」

　ＱＶＣマリン名物の強風に戸惑いながらも、多投した緩いカーブは、風の効果でキレのある変化を見せた。１４日の楽天戦（ＱＶＣマリン）から中５日。「間隔が短い方がいい投球ができる」と気持ちよさそうに汗をぬぐった。

　次回登板は中４日で、首位攻防戦となる２５日の楽天戦（Ｋスタ宮城）に先発予定。伊東監督は、「できるだけ省エネで」と話し、８２球で降板させ、次戦に備えさせた。救援陣も助っ人の快投に追随するようにゼロを並べ、完封で逃げ切った。

　逆転Ｖへの正念場を迎えつつある伊東ロッテ。追撃態勢を整えたい今カードの初戦を、理想的な形で勝利した。グライシンガーは「仙台でもいい投球ができればいいね」と、闘志を燃やした。