花巻東・千葉、歴代最高打率より出塁率
「全国高校野球・準決勝、花巻東‐延岡学園」(21日、甲子園)
2009年以来4年ぶりに4強に入った花巻東(岩手)が20日、兵庫県明石市内で約2時間、打撃、守備練習を行った。3試合で10打数7安打、打率・700、5四球を含め出塁率8割と絶好調の千葉翔太外野手(3年)は準々決勝の鳴門(徳島)戦で、粘って粘って全5打席出塁を果たした。
チームの、そして岩手県勢初の決勝進出のためにもチーム打撃に徹する。「出塁することが僕の仕事です。四球を選ぶのも大事で(全打席)出塁したい。相手投手に少しでもダメージを与えるようにしたい」と打席での心得を明かした。
フリー打撃では156センチの小さい体でコンパクトに振り、逆方向の左翼を中心に打ち返した。相手投手の球数を増やす役割を求められるだけに三塁側へのファウル打ちもしっかり行った。
現在、打率7割の今夏最小兵選手は、夏の大会最高打率・727(88年、津久見高・古閑)超えも狙えるが「打率より出塁率を意識して打席に立ちたい」と新記録は気にしてない。3回戦の4打席目から現在、7連続出塁中とノリノリの2番・千葉が、準決勝でも塁上をかき回す。