燕バレバレ2発G倒!球団記録に並んだ
「ヤクルト6-3巨人」(21日、神宮)
ヤクルトが主砲の2発でG倒だ。バレンティンが今季43号の先制2ランに、44号ソロ。99年のペタジーニ、04年の岩村が持つ球団記録のシーズン44本塁打に並んだ。
「スワローズで2人しか達成していない記録に並ぶことができて、大変光栄に思う」。初回は巨人先発・宮国の140キロ直球を力で運んだが、五回の2発目は技ありの一発。高木京の109キロのカーブを体を泳がせながら捉えると、打球は左翼ポールを直撃。「タイミングは外されて体は前に出されたが、左手でうまく拾うことができた」と満足げに振り返った。
来日3年目で磨かれた対応力が、メモリアルアーチで発揮された。「彼(高木京)との対戦で足を上げるのはしっくり来ない」と打席の中で判断し、すり足打法に変更。それが奏功した。「日本の野球も3年目。今も学んでいる途中」と向上心を持ち続けている。
球団新記録には「アシタ」と意気込み、王貞治(巨人)らが持つシーズン最多55本塁打の更新へは「そうなるといいね」。歩かされる場面が増えることに「そのときは遠慮なく四球を選びます」と覚悟を決めつつも、高みに挑んでいく。