2戦4発のバレ砲に原監督も嘆き節…

 「ヤクルト8‐3巨人」(22日、神宮)

 悪夢は、繰り返された。まるで前夜のVTRを見ているかのようだった。巨人は前夜に続いてバレンティンに2発のアーチを浴び、特大のダメージを与えられ、敗れた。

 さすがに原監督は、苦笑いを浮かべるしかなかった。「打たれすぎ。相手は、ベーブ・ルースじゃないんだから」。伝説の強打者を引き合いに出して嘆いた。

 細心の注意を払ったはずだった。だがバレンティンが、一枚も二枚も上だった。五回に沢村が2ランを浴び、七回には青木がソロを打たれた。投手陣がまた2発の強烈なパンチを食らい、2試合連続でノックアウトされた形だ。

 神宮では、手ごわさが増す。今季、神宮で5戦全敗となったが、5試合でバレンティンに打たれた本塁打は計6発だ。川相ヘッドコーチは「同じ相手にばかり打たれたら勝負にならない」と険しい表情を浮かべた。

 チームは後半戦に入って初めて連敗を喫し、2位・阪神とのゲーム差は6に縮まった。首位を独走しているとはいえ、嫌な雰囲気が漂い始めてきた。

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