マー君開幕18連勝で楽天連敗止めた

 6回、代打・福浦を空振り三振に仕留め、ガッツポーズする田中
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 「楽天5‐0ロッッテ」(23日、K宮城)

 楽天がロッテとの首位決戦で零封勝ちし、今季ワーストだった5連敗でストップ。2位とのゲーム差を3・5とした。田中将大投手(24)は7回無失点で開幕から18連勝を達成。西鉄(現西武)の稲尾和久が持つ同一シーズン20連勝にあと2と迫った。昨年8月26日からの連勝は22となり、自らのプロ野球記録を更新した。また、自己最速の球速156キロも計測。連敗中のチームにカツを入れる白星となった。

 跳び上がってほえ、続けて大きくガッツポーズした。六回2死二、三塁の大ピンチで、福浦を空振り三振。スコアボードにともった156キロ。自己最速を塗り替える直球がさく裂し、大きな歓声とどよめきが巻き起こった。田中が7回無失点で開幕から18連勝。「『オレが止めんで誰が止めるねん』という気持ちでした」。チームの連敗を5で止める、これぞエースの投球だった。

 2つのプロ野球連勝記録を塗り替え、今度は、過去の自分も超えた。「気持ちと体のバランスがしっかり合った」という1球は、これまでの自己最速155キロを超えた。「やっと自己最速が塗り替えられたかなという感じです」。感想を問われると「うれしさより、あの場面でしっかりいいコース、いい高さに投げられたことの方が大きい」とうなずいた。

 尊敬するダルビッシュが国内で記録した93勝に並んだ。試合前「そこを目標にしているわけではない」と語っていたマー君。「別に…」と試合後も苦笑いだったが、そのダルビッシュが国内で記録した最速は156キロ。できすぎたシナリオのような結果が残った。

 今季ワーストの5連敗。この3連戦でロッテに3連敗すれば、首位の座から陥落する危機的状況だった。「5連敗は意識したか?」という質問に「さすがになりますよ。僕が投げた後から負けていたので、こういう状況を乗り越えてナンボだと思っていた」とキッパリ。エースとしての責任感は一層強くなった。「今の状況では、アイツしかいないと思ってた。ちょっと情けないけどね」と星野監督も感謝した。

 当然のようにつかみ取った18勝目。昨年からの連勝も「22」に伸ばした。お立ち台では「チームの力だと思いますし、ファンの皆さんの力。いつもいつも、ありがとうございます」と笑うと、歓声と拍手を一身に浴びた。記録を塗り替えても見せてくれるサプライズ。今後、どんな光景を披露してくれるのか。

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