大谷毎回9Kで3勝!ぶっつけ初フォーク

 「オリックス2‐5日本ハム」(23日、京セラ)

 二刀流ルーキーが「投手」として、目を見張る進化を遂げた。日本ハム・大谷が自己最長となる6回2/3を投げ毎回の9三振を奪う快投。相手打線を4安打1失点に抑えて7月4日以来の3勝目を挙げ、チームを4連勝へと導いた。

 7月30日のロッテ戦以来、自身7度目の先発登板。「緊張した」と話した初回、李大浩に先制の適時二塁打を浴びる。「フォームがバラバラだった。でも試合中に修正できたのが収穫」。回を重ねるごとに直球は球威を増し、変化球は鋭さを帯びた。特に効果的だったのが、プロ入り後初めて投じたフォークだ。

 外国人選手を4人並べたオリックス打線に対し、「落ちる球が有効だと思ったので。(捕手の)大野さんはチェンジアップを考えていたようですが、フォークの方がいいかなと思って」。8月に入って経験した中継ぎ登板の際に、ブルペンで練習していたと話す。

 ほぼ“ぶっつけ”だが、六回には李大浩を全球フォークで3球三振に仕留めてみせる。握りを浅くしたコントロール重視の勝負球は、楽天・田中の宝刀スプリットにそっくり。「まだ落ち幅にムラがあるので、これから精度を上げていきたい」と、さらに磨きをかけていくつもりだ。

 築いた三振の山は9個で、これまで5だった1試合の最多奪三振数を大幅に更新。110球も自己最多の投球数だ。力強さを増した19歳が、大阪のマウンドでまばゆい輝きを放った。

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