阿部3番、坂本7番でG連敗止めた!
「DeNA2‐8巨人」(24日、横浜)
強力打線をシャッフルした効果は、てきめんだった。15安打8得点と見事に機能し、巨人が連敗を3で止めた。原監督は「今日に関してはこの打順、用兵が1番だと思った。最善策です」と満足げに振り返った。
悪い流れを断ち切るため打線にメスを入れた。不動の4番・阿部を2011年6月25日・阪神戦(甲子園)以来の3番に据え、不振の坂本を7番に下げ、1番には長野を入れるなどした。この組み替えが的中した。
一回にいきなり阿部が中前に適時打を放って鮮やかに先制した。主将は、打順が3番になっても「やることは変わらないね」と涼しい顔だったが、チームに勢いをもたらしたことは間違いない。
7番に降格させた坂本は、復活の兆しを見せた。1‐0の四回無死一、二塁で左翼席への12号3ランだ。24打席ぶりの安打が一発になり「久しぶりですね。いろんな方にアドバイスをいただいていたので、打てて良かったです」と白い歯をのぞかせた。指揮官は坂本へのサインが「ホームラン」だったことを明かし、「あの一発でよみがえるといいなと思います」と期待した。
「まだまだ途上のチーム」と打線のてこ入れをし、それが成功した意味は大きい。宿敵の2位・阪神も勝ったため、ゲーム差は5のままだけに、今後も妥協はしない。