ヤクルト宮本、今季限りでの引退を表明

 「広島4-5ヤクルト」(25日、マツダ)

 ヤクルト・宮本慎也内野手兼任コーチ(42)が25日、今季限りで現役を引退する意思を明らかにした。26日に東京都内で会見を開く予定。この日の広島戦試合前に報道陣に対応した宮本は「明日、全部お話しします」と語った。

 昨季は1度引退を決意しながら、入団当時の担当スカウトだった小川監督から慰留され、現役続行を決断した。しかし、集大成と位置付けた今季はチームが低迷し、若手積極起用の方針へと転換。卓越した守備力は衰え知らずだが、スタメンを譲る機会が増えた。7月半ばからは主に代打での出場で、24日までに78試合出場だった。

 3度の日本一に貢献し、遊撃手と三塁手で計10度のゴールデングラブを受賞。昨季5月には当時の史上最年長記録の41歳5カ月で通算2000安打を達成した。また、強いリーダーシップでヤクルトのみならず球界をけん引。05年から3年間、日本プロ野球選手会の選手会長、04年のアテネ、08年の北京五輪では日本代表主将を務めた。

 わずかに望みを残すCS進出。宮本は「1試合1試合、頑張って、まだ完全に3位がなくなったわけではないので、みんなで力を合わせていきたい」と話した。

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