4番・松田、名誉挽回お目覚めV弾!
「西武2-5ソフトバンク」(25日、西武ド)
もがいていた4番が名誉挽回の一撃だ。同点の三回1死一、三塁。ソフトバンク・松田がワンボール後のファーストストライクを振り抜いた。「チャンスで打てていなかった。この打席こそは、という強い気持ちだった」。持ち前の積極打法で、決勝の18号3ランを左翼席に運んだ。
前夜は15安打7得点で快勝したが、松田は蚊帳の外だった。得点圏に走者を置いて、4打席連続三振。試合前は「チャンスに弱いっすね」と自虐ネタも口にしたが、5試合ぶりの打点で弱気の虫も豪快に吹き飛ばした。
「昨日打てなかったから今日も打てないわけじゃない。そういう打者だからね」。4番を託す“意外性の男”に、秋山監督は揺るぎない信頼を寄せる。2試合7打席ぶりに響かせた快音は面目躍如の一発となり、「マッチはやっぱり分からん」と指揮官を喜ばせた。
これで3年連続のカード勝ち越しも決めた。かつて21年連続で負け越した「負の歴史」も今は昔だ。27日からは本拠地で2位ロッテ、首位楽天との6連戦に臨む。「来週だ、来週頑張ろう」。秋山監督の声も力強さが増した。勝負の秋が近づき、追撃態勢が整ってきた。