【一問一答】宮本引退会見
ヤクルトで3度の日本一に貢献し、日本代表の主将も務めた宮本慎也内野手(42)が26日、都内の球団事務所で記者会見し、今季限りでの現役引退を正式に表明した。
‐4人の子どもたちにはいつ、どう伝えたか。
「オールスター期間中に食事をしていて。『お父ちゃん、今年でやめる』と。息子(長男・恭佑君、7歳)は、2人で風呂に入ったとき、『辞めてほしくない』と言っていた。『こういう世界は、力がなくなったらやめなきゃいけないんだ』と話したけど、難しかったかもしれない」
‐野村元監督には。
「2週間くらい前、監督の家に行ってあいさつしました。『ネット裏から野球を見るのはいいこと。ベンチだと勝ちたいという欲があって、見えないものがあるから』とおっしゃっていた」
‐プロとしての誇りは。
「好きで始めた野球が、プロになった瞬間、仕事に変わって、よく楽しむとか言いますけど、僕は楽しんでやったことがない。仕事として真剣に向き合って19年間やってきた。それが誇り」
‐次代のヤクルトを担って欲しい若手は誰か。
「グッって来てる選手がまだ正直いない。決して明るい未来ではないと思ってます。みんなが切磋琢磨(せっさたくま)してプロの一流選手になるんだと思わないと。夢の中でも野球が出てくるくらいじゃないとね」