桐光・松井8K!日米スカウト舌巻いた
「練習試合、18U日本代表5-0関大」(26日、大阪ガスグラウンド)
野球の18歳以下(18U)ワールドカップ(30日~9月8日・台湾)に出場する日本代表チームが26日、兵庫県西宮市内で関大と練習試合を行い、5‐0で完勝した。4投手のリレーで無安打無得点。先発の桐光学園・松井裕樹投手(3年)は4回を投げ、最速147キロをマークし、4者連続を含む8三振を奪った。
1カ月ぶりの対外試合で、松井が大学生をきりきり舞いさせた。初回の3者連続三振を皮切りに、二回の1アウトも三振。続いて四球の走者を出したが、自らけん制で刺し2死。さらにチェンジアップで空振り三振を奪った。
指揮を執る大阪桐蔭・西谷浩一監督(43)から指名された“エース”の名にたがわぬ快投。8三振をすべて空振りで取った。フェアゾーンへ飛ばされたのは右飛1、二ゴロ1、遊飛1だけ。カーブ、スライダー、チェンジアップを交えたが、ほとんど直球勝負で最速147キロをマークした。
「緊張しなかった。実戦感覚を取り戻し、捕手と合わせて、打者に投げる感覚を確かめられた」とにっこり。大阪桐蔭・森友哉捕手(3年)とのコンビも抜群で「打者を見ながらリードしてくれて投げやすい」と松井が言えば、森友も「すごいのは分かっていたが、一枚上」とため息。国際球の対応も問題なかった。日米12球団、総勢40人と大集結したプロのスカウトも舌を巻いた。阪神・佐野統括スカウトは「キレがあり、腕も振れていた」と感嘆した。
打線は五回、常総学院・内田靖人内野手(3年)の左中間ソロ本塁打など17安打で5点を奪った。西谷監督は「初戦(対カナダ)の先発はまだ決めていない」としたが、松井の好投で本番への手応えは十分。27日は関学大と練習試合を行う。