G村田2戦連発&決勝打でM24点灯

 「巨人5‐3阪神」(28日、東京ド)

 天敵を攻略し、猛虎を返り討ちにした。まるで前夜のリプレーだった。初回2死から左翼スタンドへの先制2ラン。巨人・村田が2試合連発となる22号で、今季巨人戦3勝無敗だった榎田の出はなをくじいた。「何回も同じ相手にやられるわけにはいかないので」。一時同点に追いつかれたが、突き放したのも村田。榎田を引きずり降ろし、なお五回1死二、三塁で2番手・ボイヤーの初球を右前適時打。これが決勝点となった。

 キラーの面目躍如だ。伝統の一戦での打撃成績は、打率・389、本塁打7本。圧倒的な好相性の背景には、ライバル球団の“打倒・巨人”の思いが関係している。

 「毎回同じ投手と当たりますよね。能見さんやスタンリッジ…横浜時代よりも明らかに対戦が多い。その投手を打ち崩そうと思って、必死に攻略しようと頭を絞る。その結果だと思います」

 阪神戦6カード目にして、榎田とは5度目の対戦。照準を合わせてくる相手に対し、研究を重ねて対応する。首位チームならではの対戦相手の妙が、男を燃えさせている。この日も榎田の「インサイド寄りに入り込んでくる真っすぐとスライダーの見極め」に重点を置き、早いカウントで速球を仕留めた。

 月間MVPを受賞した7月に続き、8月の月間打率も4割を超える。好調の中でも毎試合後にビデオをチェック。「攻略したときも、凡打したときも必ず見返す。インサイドだと思った球が、逆球だったりすることもあるから」。研究熱心な4番に導かれ、引導を渡す直接対決2連勝。マジック「24」が再点灯した。

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