De須田、パパ1勝も右肘不安で抹消へ
「広島0-2DeNA」(28日、マツダ)
1球1球に思いを込めた。DeNA・須田は右肘に不安を抱えながら、それでも懸命に腕を振った。5回無失点の好投。そこで限界がくる。首脳陣に症状を説明して降板した。「1回から違和感があった」。そして言う。「娘のために勝ててよかった」。
特別な1日だった。22日に第1子長女が誕生した。オフに生まれてくれた親孝行な娘のおかげで立ち会うことができた。「すごかった。見守るだけでした」。以来初の先発は「パパとして最初の仕事」。序盤のピンチも粘りで切り抜ける。失点を許さなかった。
29日に広島市内の病院でMRI検査を受ける。中畑監督は「1、2回先発を飛ばすだろう」と登録抹消を決定。先発不足を「危機的状況」と解説した。須田は「早く戻ってこられたらいい」と誓う。早期復帰を果たして、チームと娘のために復活する。