山本昌が工藤越え!安打&打点もセ最年長
「ヤクルト7‐11中日」(28日、神宮)
とっても申し訳なさそうに、通算218個目のウイニングボールをもらっていた。中日・山本昌が5回を投げて7安打5失点(自責点4)ながら、今季5勝目。11日に48歳になったばかりの左腕は、自身が7月に47歳11カ月でマークした最年長先発勝利のプロ野球記録を更新した。
「内容が悪くてちょっと悲しいね。それに(リリーフの)みんなも使ってしまって…。申し訳ない。情けないです」
9点リードで迎えた五回。1死から中村にソロ本塁打を浴びると、さらに4安打で3点を追加された。「先頭を打ち取ってホッとしたかな。投げ急いだわけじゃないけど…」と反省した。
ただ二回の攻撃では自ら中前適時打を放ち、08年9月以来、自身5年ぶりの安打をマーク。安打は今年7月にチームメートの山崎がマークした44歳8カ月を、打点は昨年の自己記録をともに上回り、セ・リーグ最年長記録を更新した。
40代での勝利数も工藤公康を抜いて39勝で単独トップに立った。最年長勝利のプロ野球記録は浜崎真二(阪急)が1950年5月に中継ぎで記録した48歳4カ月。すでに球団が来季の契約を示唆している左腕。記録更新に期待がかかる。