De、バレと勝負も被弾…自力CS消滅
「ヤクルト8‐2DeNA」(30日、神宮)
歯止めが利かなかった。DeNAは先発三嶋が2回4失点KO。繰り出す投手も失点を重ねて六回までに8失点。2戦連続完封勝ちから、一転して惨敗。自力でのCS進出の可能性が消滅した。中畑監督は「あんなにいい野球をやってきたのに、雑に見えてしまう」と、別のチームのような戦いぶりを嘆いた。
反撃ムードに水を差したのがバレンティンの一発。四回、吉川が内角低めのボールになるシュートを、左翼席に運ばれた。友利投手コーチは「あのシュートはインハイにいかなきゃダメ。投げ切れていない」と解説。リードした捕手の鶴岡も「対策を練らないと。インハイを使わないといけない」と口をそろえた。
試合前、「バレンティンと勝負する」と意思統一した。一発は浴びたが、小林太、藤江は抑えた。中畑監督は「向かっていってくれた。頼もしく見えた。一番大事なのが闘争心」と精神面の重要性を口にした。
CSに向けて、闘争心は十分にある。「まだやっているうちに変わる。あきらめなければチャンスはある。そう思ってやるしかない。それしかない」と、気持ちを奮い立たせた。