竜・田島ラッキー「1球」で勝利投手

 「巨人6‐9中日」(31日、東京ド)

 3番手で登板した中日・田島が、1球で勝利投手になった。3‐3で同点の六回2死一、三塁の場面でマウンドへ。巨人の代打・矢野を138キロスプリットで左飛に仕留めた。チームが七回に勝ち越したため、今季3勝を手にした。

 「低めを狙ったら真ん中に入ったんで、一瞬ヤバイと思ったんですけど。試合に勝ったのがすべてです」。1球で勝利投手になったのは、球団では09年の小林正以来4年ぶりで、史上5人目だ。

 2番手岡田のつくったピンチをしのいだ。岡田は1死から崩れた。坂本、ロペスに連続四球を与えた。マウンドへ向かった今中投手コーチから右脇腹に気合のパンチを食らったが、それも効かなかった。脇谷に一、二塁間を抜かれそうな打球を放たれ、田島に出番が回ってきた。

 「同点だったので、ヒットもホームランもダメ。割り切ってマウンドにいきました。いいところで使ってくれたので、期待に応えたかった。あとは、思い切って投げるだけでした」

 8月23日の再昇格後、5試合で失点はわずかに1で、自責点はゼロ。「もう少しで、去年の真っすぐを取り戻せる気がします」。2年目の今季。終盤にきて強い田島が戻ってきた。

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