バレ勝負避けられ…神宮に大ブーイング

 「ヤクルト1-2DeNA」(1日、神宮)

 驚異的ペースでアーチを量産し、シーズン最多55本塁打まであと3本に迫っているヤクルト・バレンティンが、連夜の足踏みを余儀なくされた。内外角に厳しく攻められ1打数無安打、2四球。2試合連続のノーアーチは、8月17日・阪神戦~同20日・巨人戦以来だ。

 八回には無死走者なしから敬遠気味のストレートの四球。夏休み最後の神宮は大ブーイングに包まれた。これで直近の3カード計9試合で四球は計15個。大台到達へ避けて通れないと覚悟しているものの、もどかしい気持ちを抑えながら、バレ砲は「ゲームの一部。良い球、打てる球が来なければどうしようもない」と話すしかなかった。

 初回の犠飛は左越えにグングン伸びたが、左翼から右翼方向に吹く逆風に押し戻され、フェンス手前で失速。「今日の風の向きと感触では無理だった」と唇をかんだ。

 試合も敗れ、チームのV逸も確定。残り28試合、全勝しても勝率・510で、巨人が残り試合を全敗した場合の勝率・514を上回れないため、優勝の可能性は完全消滅してしまった。

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