「ソフトバンク４-０楽天」（１日、ヤフオク）

　拙攻に次ぐ拙攻。星野楽天の投打がかみ合わず、ソフトバンクに連敗した。１３残塁と、チャンスがことごとくつぶれたことに、星野監督は「きょうという日は戻ってこない」とポツリ。だがその表情には笑みも交じり、まだまだ想定内といったところだった。

　絶好機に沈黙した。六回無死満塁、マギー、枡田、松井が空振り三振。七回も２死満塁でジョーンズが空振り三振に倒れた。中でも枡田はこの日４三振。「僕が良くなさ過ぎる。タイミングですね。何にしても合わない。一日休んで（切り替える）」と、悔しさをにじませた。

　この日はレジェンド・シリーズ３戦目。第１打席、観客席から聞こえる打者全員の応援歌がガラリと変わった。「楽天も９年の歴史がある。昔使われていた曲を、もう一度やろうと決まりました」と応援団員は説明。藤田には草野（現球団アンバサダー）、銀次には礒部（現２軍外野守備走塁コーチ）、ジョーンズにはロペスなど、懐かしい曲で声援が送られたが、エールは届かなかった。

　終わってみれば苦い福岡３連戦となった。しかし、星野監督はまだ動揺を見せない。枡田に対しても同様だ。「２戦目から良くない。何か悩みでもあるのかな。聞いてやってくれ」とジョークを言いつつ「ずっと使うよ。オレは」と、揺るがぬ信頼を口にした。ロッテが勝利し、楽天のマジックは消滅。まだまだヤマはある。焦らずに目の前の試合を戦っていく。