ソフトBオセゲラ、来日初先発初勝利
「ソフトバンク4-0楽天」(1日、ヤフオク)
お立ち台からの光景は格別だった。ソフトバンク・オセゲラはまな娘のロンドンちゃんを抱くと、娘に語り掛けた。「日本に来て良かったかい?」。モヒカンヘアのヒーローが、デビュー戦で手にした来日初勝利の味をかみしめた。
「ストライク先行で投げようと」。メジャー未経験の左腕は格差にも動じず腕を振った。二回にはジョーンズをカーブで捕邪飛。四回2死一塁ではマギーをチェンジアップで空振り三振に斬って取った。真っすぐの最速は138キロでも、縦割れの大きな軌道と小さな曲がり幅のカーブを使い分け、チェンジアップで高低差をつけながら的を絞らせない。六回途中まで無失点に抑えた。
メジャー昇格の夢をかなえられず、メキシカンリーグでプレー。そこから日本へのチャンスをつかんだ。寺原、岩崎、新垣、大場、帆足が相次いで2軍落ちした先発陣に現れた左腕。秋山監督も「オセゲラ君は良かったんじゃないの」と評価。「ゲラゲラと言います。よろしくお願いします」。お立ち台。助っ人は流ちょうな日本語で、チーム内での愛称を自己紹介した。