バレ3戦連続不発…G投手勝負したのに
「巨人3‐3ヤクルト」(3日、富山)
勝負を臨んだ巨人バッテリーの前に、期待された快音は聞かれなかった。シーズン最多55本塁打まであと3本に迫っているヤクルトのバレンティンは、4打数1安打、1四球。8月31日のDeNA戦(神宮)から3試合連続でノーアーチだ。
前カードでは6四球と歩かされる場面が多かったが、この日は九回の、2死二塁のやむを得ない敬遠四球のみ。バレンティンは、「内海は勝負したが」との問いに「ハイ」とだけ答え、言葉少なにバスに乗り込んだ。
池山打撃コーチは、「打つべきボールは来ているが、打ち損じが多かった」と振り返り、「遠くへ飛ばそうと力みが出てくるのか。これだけ注目されればプレッシャーもあるだろう。その中で、結果を出していかないといけない」と代弁した。
大記録への道は決して簡単ではない。挑戦できる者だけが知りうるこのカベを、乗り越えていく。