オリ金子11勝!打線爆発呼ぶ7回0封
「オリックス4‐0ロッテ」(4日、京セラ)
試合開始直前、オリックス・森脇監督の続投が発表された。相手は首位・楽天を猛追するロッテ。しかし、エース・金子は外的要因に一切左右されることなく「目の前の相手に勝つことだけ」に集中した。それが、この試合も、今後のチームにも、最大の貢献となる。
序盤は「きわどいところを狙いすぎた」と三回までに70球を費やした。そこで「長打だけ打たれないよう」と、ボールをやや中に集めるよう切り替えた。そこからの4イニングを12人、わずか42球で片づける修正能力。
「必ずしも直結しないかもしれないけど『リズムよく』と考えて」という金子の変化は、味方打線の集中力をも喚起。六回には李大浩の2ランなどで、4点という十分な援護をもたらした。
西名球団社長から最下位脱出を“厳命”された森脇監督は、順位については言及しなかったが、「チームとして最善の策を講じて、何かコトを起こしにかかります」と明言。キャリア2位タイの11勝目を手にした揺るぎないエースを擁し、今季、もうひと暴れを誓った。