De三嶋が圧巻投!虎キラー勝利を導く
「DeNA1‐0阪神」(5日、横浜)
猛虎打線の前に、またもDeNA・三嶋が立ちはだかった。最大のピンチは六回1死一、二塁で主軸を迎えた場面。鳥谷を外角いっぱいの146キロ直球で見逃しの3球三振、続く新井は力ある149キロの直球で空振り三振。連続三振で切り抜けた。
「0で抑えられたのは良かったですが、最後まで投げたかったというのが本心です」。八回、2死一、三塁で降板した。それでも阪神戦はこれで19回2/3を無失点。サヨナラ勝ちを呼ぶ好投で、三浦、藤井に続く第3の虎キラー襲名だ。
8月は3試合で三回までにKOされるなど、1勝3敗と不振だった。疲労がたまると投球時の歩幅が大きくなり、フォームが崩れた。友利投手コーチは「実はメッセンジャーの歩幅が、ちょうど三嶋と同じ。いい目安になった」とニヤリ。相手がつけた目印が、好投につながった。
「勝たないと意味がない。もっと上のレベルを目指すのであれば、代えられないような投球をしなくては」と三嶋は唇をかむ。次は3ゲーム差に縮まった3位広島との直接対決。自らに勝ちはつかなかったが、自力CS出場の可能性を復活させる白星をチームに付けた。