5回2失点の大谷「感じるものあった」
「楽天3‐2日本ハム」(6日、K宮城)
田中と初の先発対決。得たものは確かにあった。だが、チームを勝利に導くことはできなかった。日本ハム・大谷は「味方が点を取ってくれていい流れで乗っていきたかった。なんとか勝ちたかった」。5回2失点。及第点の結果だったが、険しい表情で振り返った。
難攻不落の田中に対し打線が援護してくれた。二回、アブレイユの本塁打で先制し、気合が入った。三回2死一、二塁。銀次に対しこの日最速155キロで空振り三振を奪うとマウンドで珍しくほえた。
しかし、四回にアクシデント見舞われる。マギーの強烈な打球が右手と左太もも内側に当たった。ベンチに下がり、アイシングしてからマウンドに戻ったが、負傷の影響はあった。続く五回1死二、三塁で、藤田には球威が落ちた145キロを中前へ運ばれ、追い付かれた。この回限りで降板となった。
大谷先発時のチーム不敗記録も8試合目でストップ。降板後も田中の投球を見続けた19歳は「自分でも感じるものがあったのでしっかりやっていきたい」と収穫を口にした。球界のエースからじかに学んだことを今後の投球に生かしてみせる。