キヨシ監督、全員野球で4位浮上だぜ!
「DeNA5-4広島」(6日、横浜)
苦しみながらつかんだ大きな1勝だ。DeNAはCSを争う広島との直接対決第1ラウンドを制して、ゲーム差は2。7月26日以来、9月以降では07年以来となる4位に浮上。「苦しい試合を逆転して、よくモノにできた」。中畑監督は納得の表情だ。
期待の右腕がようやく答えを出した。初回1点を失ったルーキー井納は、二回以降七回まで無失点に抑える力投で3勝目。「今までの2勝は野手のみなさんに勝たせてもらった。きょうも助けていただきましたが、自分のピッチングもできた」と胸を張った。
全員が殊勲者だ。初回はモーガン、中村の好守で最少失点で切り抜けた。苦手の野村から、少ない好機をモノにした。五回は石川が逆転打。七回は後藤が代打3ラン。ルーキーが投げ、主将が打ち、ベテランがもり立てる。中畑監督は「チームプレーができた。いい“キャッチボール”ができた」と表現した。
「あした非常事態です」と指揮官はいう。先発不足のため、中継ぎのソトが先発に回る緊急措置で臨む。「投手も野手も総動員。全員野球で勝ちをつくりたい」。目標に向かって、1球に集中するだけだ。