G村田&長野「藤浪神話」止めた
「阪神1-4巨人」(7日、甲子園)
巨人は日大コンビで阪神・藤浪の甲子園不敗神話を止めた。前回8月4日に6回0封されたリベンジを果たした。3位以内が確定し、両リーグ一番乗りで7年連続のCS進出を決めた。
1点を追う四回。まずは村田の23号2ラン。無死一塁で内角スライダーを左翼ポール横にライナーで突き刺した。前の打席は全球スライダー勝負の前に二ゴロ。この打席も初球に外角への同じ球種を空振りしていた。
前回対戦で苦しめられたのが、長身から縦変化してくる、このスライダー。「スライダーに力があるので、右に(流し)打つのも難しい。引っかかるような球を待つしかなかった」。試合前、自身だけでなく藤浪を攻略した打者のビデオも繰り返し見て、対戦するイメージを膨らませた。最近では攻略方法を考えてから眠る“睡眠学習”も取り入れているといい、好結果につながっている。
1点リードの五回には長野が16号2ランで突き放した。1死二塁で甘く入ってきた直球を右翼ポール横ギリギリに落とした。「前回やられていたので、なんとか打ててよかった」と振り返ったように、クライマックスシリーズに向けて藤浪への苦手意識を払しょくできたことが最大の収穫だ。
原監督も「効果的な2ランが出て、素晴らしい日大コンビだったと思います」と大満足。決起集会で指揮官のヒッティングマーチを歌いながら音頭を取るなど、チームの盛り上げ役となっている名コンビが、マジックを14に減らした。