G内海12勝でM11 3年連続最多勝に望み
「巨人2‐1DeNA」(10日、新潟)
圧巻の投球で“ノルマ”を達成した。巨人・内海が7回1/3を1失点で12勝目。ハーラートップに1と迫り、3年連続最多勝へ希望をつないだ。普段130キロ台が多い速球は140キロを超え、勝負どころでコーナーに決まる。スライダーやチェンジアップで緩急をつけ、五回先頭まで1人の走者も許さなかった。
「前半戦に迷惑をかけたので、恩返しをしたい気持ちが実を結んでいるのかな…」。帰りのバスに乗り込む前、少しだけ表情が和らいだ。エースとして期待されながら、前半戦は14試合の登板で6勝4敗、防御率3・44。4試合連続でKOされ、1カ月近く勝ち星のない時期もあり、苦しんだ。球宴初戦の前夜。阿部から「後半戦でお前が6勝すれば優勝できる」とケツをたたかれた。
この日の勝利で後半戦は8試合で6勝1敗。抜群の安定感で約束の数字まで積み上げた。「今年一番よかったかもしれない。自分が頑張らなければいけないことを自覚しながら頑張れている」と阿部。“優勝確定星”で原監督の歴代15位タイとなる785勝目に花を添え、マジックを減らした。