ハム大谷、金子から豪快130m弾
「日本ハム6‐5オリックス」(10日、札幌ド)
二刀流が、相手エースを文字通り討ち取った。二回、今季11勝を挙げている金子から、日本ハム・大谷が先制の3号ソロ本塁打。145キロの直球を右翼スタンド中段へと運び、久々の感覚を楽しむように大歓声の中でダイヤモンドをゆっくりと一周した。
7月14日のロッテ戦(札幌ドーム)以来、約2カ月ぶりの一発だった。「内寄りの真っ直ぐを意識していたら、甘く来たので、タイミングを合わせることができました」。推定飛距離130メートルと球場表示された大きな本塁打に笑顔を見せた。
これまで2本の本塁打は、楽天・永井、ロッテ・大谷から放った。エース級と呼ばれる投手からは初となったが、「ヒットでいいと思って打席に入りましたが、まさか本塁打になるとは。エース相手に勝てて良かったです」と振り返った。
6日の楽天戦では、田中と投げ合い、5回5安打2失点と好投した。自身に勝ち負けは付かなかったが、チームはそこから3連敗。「カード頭でしたし、何とか連敗を止めたかった」と弱冠19歳ながらも主軸を打つ責任感を漂わせた。
試合のなかった9日は札幌の宿舎でじっくりと体を休めた。その分、この日は早出練習を行い、マシンを相手にじっくりと打ち込み、負ければ最下位転落という一戦で、すぐさま結果を出した。
11日にはブルペンに入り、次回先発登板に備える。シーズンも終盤を迎え、疲労もピークに達しているが、最後まで投打二刀流を貫く。