楽天レイが頬骨骨折…長期離脱必至
「ロッテ9‐2楽天」(10日、QVC)
負けたこと以上に、今後への不安が生まれた試合だった。楽天先発のレイが打球を顔面に受けて右ほお骨を骨折。長期離脱は避けられない状況で、手薄な先発投手陣に大きな痛手となった。
スタジアムが騒然となった。二回無死、鈴木の打球が右こめかみを直撃。フラフラよろめき、マギーの支えを借りて何とかベンチ付近へ。そのまま担架で運ばれ、救急車で千葉市内の病院へ向かい、骨折が判明した。全治などを含め、11日に千葉市内の形成外科で精密検査を受けるという。
試合後の星野監督は「もうあかんやろ」と、今季絶望を示唆。「もういい!終わったことは」と言い放ち、不快感をあらわにした。先発投手は戸村、ダックワースらが不振で2軍落ちし、駒不足。さらにこの日、守護神のラズナーの今季絶望が判明し、投手陣全体の層も薄くなった。
試合も逆転優勝の望みにかけるロッテに完敗。「2割そこそこのやつに四球とか、一本も打たれてないやつに本塁打(ともに細谷)とか。(負ける)野球ってそんなもんだ」と指揮官は振り返った。マジック18は変わらず。優勝への道は平たんではない。