バレ小休止!56号は虎3連戦にお預け

 「ヤクルト6‐12広島」(12日、神宮)

 日本新記録への期待が一身に注がれたが、快音は聞かれなかった。ヤクルト・バレンティンが王貞治(巨人)らの持つシーズン最多55本塁打に並んでから一夜明け。2万5617人の観衆は歴史が塗り替えられる瞬間を待ちわびたが、3打数1安打、1四球。記録更新は13日の阪神戦以降に持ち越しとなった。

 最愛の母の前で、すんなり新記録とはいかなかった。オランダ・アムステルダムに住む母・アストリットさん(64)が早朝に初来日。息子の快挙を一目見ようと駆けつけた。前夜、興奮冷めやらず午前3時に就寝したバレ砲は、数時間の睡眠で早朝に成田空港へ母を迎えに行った。目の下にはクマをつくったが、「疲れはあるかもしれないが、野球選手として言い訳はしたくない」と話した。

 打席に入る度に、鯉党からも大きな拍手と声援が送られた。バレ砲は「新しい野球の時代が始まるということ、野球の新しい歴史が始まるということを後押ししてくれていた」と感激した。

 敵味方も関係なく応援される日本球界のトップ選手に成長した息子に、アストリットさんは「神の思し召しがあれば、明日打ってくれる」と期待を込めた。

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