原巨人Vへ一直線5連勝!マジック7
「巨人3‐1DeNA」(12日、東京ド)
巨人に名コンビの誕生だ。同点の三回。2死二塁でブランコの打球が右前に飛んだ。二走の石川は勢いよく三塁を蹴り、ホームへ。右翼・長野が本塁へ返球してクロスプレー…と誰もが思った瞬間、ブランコが一塁でアウトになっていた。
長野は本塁に投げたという。「ホームに投げたんですけど、(一塁のロペスが)うまく判断して、カットしてくれた」。打球がライン際だったこともあり、本塁送球をロペスが見送らずにカットしたことで右ゴロとなるファインプレーだった。
右翼・長野、一塁・ロペスのコンビによる右ゴロは、5月15日・ロッテ戦に続く2度目。当時の打者走者はグライシンガーだった。投手が打者のときは右翼の長野が前進守備し、あわよくば一塁で刺すという約束事を2人で交わしている。今回は野手のブランコだったが、緩慢な走塁を見逃さなかった。ロペスは「打つ前から準備をしていたので対応できたよ」としてやったり。原監督は「1点を取るより大きかった」とたたえた。
五回には、村田が無死一塁で三嶋の犠打を猛チャージし、併殺に斬った。好守備連発で文字通りの守り勝ち。強力打線だけが売りではない。乱戦になることが多かったDeNAの打線を3試合続けて1点に抑えてスイープ。5連勝でマジックを「7」に減らし、勢いが止まらない。