「ロッテ２‐６楽天」（１２日、ＱＶＣ）

　初優勝へ、まっしぐらだ。２位・ロッテとの直接対決。楽天打線が１６安打と活発で、前日に続き快勝。２日間で優勝マジックを一気に５つ減らし１３とした。貯金は今季最多の２３。選手と力強くハイタッチした星野監督は「順調と言えば順調だよ」と笑いが止まらない。

　勢いに乗ってるチームは、ツキも味方につけた。０‐１で迎えた六回、松井の右前適時打で追いつき、なおも１死満塁。嶋が遊ゴロで、併殺チェンジと思いきや、ロッテの二塁・根元の一塁送球がそれ、２者が生還。さらに岡島に中前適時打が出て、この回４点。相手のミスに乗じ、一気に攻めた。

　指揮官は四回に１点を取られた直後、一塁にけん制球を投げたハウザーがボークをとられると、自らマウンドに駆け寄り、球審に身ぶりを交えて約３分間、抗議。チームを鼓舞した。

　２月の春季キャンプ初日、星野監督は選手の前で「優勝するぞ」と猛ゲキを飛ばした。それが現実のものになろうとしている。２位ロッテには７ゲーム差。１３日から本拠地に戻り、オリックス戦。初戦は絶対エースの田中が先発する。この勢いは、誰にも止められない。