ハム大谷、来季も二刀流希望を明言
日本ハムの大谷翔平投手(19)=花巻東=が13日、来季も投打二刀流でプレーすることを初めて明らかにした。シーズン終了後に球団と正式に話し合うが、「来年もこのペースでやっていきたい」と来季の自身の希望について初めて言及した。球団側は本人の意向を優先する姿勢を示しており、大谷の挑戦を来季も全面的にバックアップする。
今季も残り20試合。二刀流にとっては、投手としての登板試合は2ないし3、野手としても10試合前後の出場機会となる。大谷は「残りの投げる試合は全部勝ちたい」と、まずはCS進出に全力を注ぐ。一方で、来季の自身の姿についても、初めて口を開いた。
投手として先発登板する15日のソフトバンク戦に向け、福岡に移動する新千歳空港で取材に応じた大谷は、「今年は手探りでしたけど、来年は知っている状態からスタートできる」と言及。「来年もこのペースでやっていきたい」と、迷いなく今季同様に投打両立することを明らかにした。
それは、今季以上に成長した姿を見せられる自信があるからだ。ゼロから始まった二刀流の挑戦は、練習メニューから試合への入り方とすべてが手探りだった。それを、栗山監督を始めとした首脳陣とともに構築し、今では野手として投手として、「ブルペンに入った日は野手として出場しない」などの二刀流のローテとルールをつくった。
栗山監督も来季については「翔平は今年、本当に頑張った。この冬もちゃんと練習してくれれば、(今年一度もなかった)中6日での登板も大丈夫」と先発投手としての起用を増やすことを示唆している。
結果、投手としては13日現在、先発8試合、中継ぎ2試合で3勝、防御率4・06、打者としては65試合、打率・270、19打点、3本塁打という数字を残しているが、今年の成績はあくまでは二刀流にとって序章にすぎない。来季こそ、大谷が「二刀流本家」を名乗る時が来る。