G連勝ストップもM6…余裕の2番坂本

 「広島4-2巨人」(14日、マツダ)

 巨人の連勝は5で止まった。それでも、目の前に迫った優勝だけでなく、その先のCSまでを見据えた試行錯誤がスタメンに示されていた。「2番、遊撃・坂本」。11年6月15日・ロッテ戦以来、2年ぶりの2番に、悩める背番号6が座った。

 結果は4打数無安打2三振。「今年はいろいろな打順で打っているので、特に、というのはありません。明日から切り替えてやっていきます」と坂本。一時は一塁で先発するほど右足首のコンディションが思わしくなく、この日の打撃内容も明るいものではなかった。

 だが、不調の選手にさまざまな打順を経験させ、復調を待つのは今年の傾向。なかなか調子の上がらない村田に9番を打たせ、長野には4番と9番以外のすべての打順を経験させた。結果的に夏場以降、2人が成績を上げてきたように、ここ5試合で1安打しかしていない坂本にも同じように刺激を与えている。

 「攻撃的なオーダーを組んだんですけど機能しなかったですね」と余裕すら感じさせた指揮官。阪神が敗れ、マジックは一つ減って6。最短Vは18日だが、焦らず、騒がず、戦力を整えていく。

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