岩瀬381S!大魔神の日米通算に並んだ
「中日8‐7DeNA」(15日、ナゴド)
中日の岩瀬仁紀投手(38)が15日、ナゴヤドームで行われたDeNA(19)戦で通算セーブ数を381とし、横浜(現DeNA)、米大リーグのマリナーズで活躍した佐々木主浩投手が持つ日米通算の日本選手最多記録に並んだ。
九回2死一塁で鶴岡を遊ゴロに打ち取ると、岩瀬はいつも通り静かにチームメートと勝利を喜んだ。佐々木の持つ日米通算最多セーブに並んでも「向こうはメジャーでやっている。でも数字で並んだだけでもうれしい」と謙虚に話した。
前半は荒れた展開だった。2点を先制された一回にクラークの3ランで逆転。3‐7の四回には打線がつながって追い付き、暴投で勝ち越した。ブルペンで展開を見守った岩瀬は「一瞬の隙でガラッと変わる。隙を見せないように」とマウンドに上がった。1死から安打を浴びても落ち着いて低めに集め、後続を打ち取った。
シーズン途中でいったん離脱した昨季に比べ、今季はトレーニング、体のケアに費やす時間が増えた。「みんながつないできたから重たいけど、そこがやりがい。しっかりこなすことが喜び」と守護神としての使命を胸にセーブを積み重ねてきた。
高木監督は「彼には頭が下がる。うちには欠かせない」と手放しで褒めた。負ければ自力でのクライマックスシリーズ進出が消えていた試合で、岩瀬の存在感が光った。