原G王手ついにM1!本拠地で胴上げだ
「中日2‐3巨人」(19日、ナゴド)
ついに巨人のマジックは「1」まで減った。これまでマジックについて多くを語らなかった原監督だが、発言がようやく、優勝を意識したものになった。
「明確な数字、分かりやすいものとして、マジック1と、我々の前に出てきた。気を引き締めて東京ドームに戻っていきたい。しっかり(優勝を)意識して戦っていきます」
王手をかけた一戦には、今季の野球が凝縮されていた。強力打線を要しながら、1点を積み上げる野球を徹底。初回、三回は先頭の長野が出塁し、すかさず松本哲が犠打。得点圏に走者を進め、初回は村田、三回は阿部と、中軸がきっちり適時打を放って主導権を奪った。
1点差に迫られた直後の八回には無死一塁から坂本、ロペスに連続で犠打を指示。坂本の犠打が野選を誘い無死一、二塁とし、ロペスが決めて1死二、三塁とチャンスを拡大。そこから代打攻勢をかけた。得点には結びつかなかったが、最後まで相手にプレッシャーをかけ続けた。
主軸の犠打や代打攻勢は、今季、原監督が勝負どころで見せてきた采配。好機と見ればブレることなく最善策を打ち、勝ち続けてきた。
21日は東京ドームで広島戦。くしくも昨季の優勝決定日だ。本拠地・東京ドームで、今年も原監督が宙を舞う。