原監督、昨年と同日&同場所で胴上げだ
優勝マジックを1とした巨人・原辰徳監督(55)が20日、遠征先の名古屋から新幹線で帰京後、自然体で臨むことを強調した。21日に優勝を決めたいところだが「それは神のみぞ知る」と独特の言い回しで明言した。今季、セ他球団を圧倒してきた原巨人。どっしり構えて平常心で戦う姿勢は何も変わらない。もはや人事を尽くして天命を待つ心境かも?
歓喜の瞬間を目前にしても何も変わらない。ある意味で、これこそが今季のチームの強さを象徴しているのかもしれない。原監督の表情には確かな自信がうかがえた。
「普段通り?その通り。いつもと同じように戦います。われわれはベストを尽くすだけです」。浮足立つ必要もない。選手には、平常心で戦うことを求めた。
マジック1としており、21日の広島戦でリーグ連覇を決めたいところ。だが「それは神のみぞ知る」と指揮官。要するに流れに身を任せるという意味だろう。仮にデーゲームで阪神が敗れた場合、巨人がナイターを行う前に優勝が決まる可能性もある。どんなドラマチックな展開が待っているのか。それはまさに“神のみぞ知る”だ。
昨季も9月21日に東京ドームで優勝を決めており、今季も同月同日で場所も同じとなると…。偶然ではあるが“神がかっている”ともいえる。さすがに原監督は「え?そうなの。21日…、あしたか!その通りいくかどうか」と驚きは隠せなかった。
G党は21日のVを熱望していることだろう。入場券が前売り販売で既定の枚数に達したため、指定席、立ち見ともに当日は東京ドーム窓口での販売は実施しない。さあ大挙したファンとともに味わう歓喜の瞬間、そして祝勝会も目前だ。原監督は「ここまでくると、ご褒美的なものだと思ってやりますよ」と穏やかな笑みを浮かべた。