王会長 後任コミッショナー理想像を言及
プロ野球の加藤良三コミッショナー(72)の辞任表明から一夜明けた20日、コミッショナー特別顧問でもあるソフトバンクの王貞治会長(73)が、後任の理想像について「行動力のある人」と初めて言及した。「加藤コミッショナーの就任以来のことを理解した上で、あえて難しいところでチャレンジできると考えられる方がいい」と指摘した。
加藤氏も含め、歴代コミッショナーは主に法曹界、教育界、官僚出身者で、元プロ野球選手が就任した例はない。王会長は「過去、野球界の人はなっていない」とした上で「いろいろなことに精通していることが大事になってくる。野球界もいろんな意味で変化しなくては、という受け止められ方もある」と、変革が必要だと訴えた。
次期コミッショナーに関して、巨人の渡辺球団会長が王会長の名前を挙げたことがある。一部で王会長を推す声もあるが「そんな話は出ていない。話は聞いていない」と話すにとどめた。
また、自身が務めるコミッショナー特別顧問職には「加藤さんが(コミッショナー就任)以前から個人的な付き合いがあってやっていたこと。NPB(日本野球機構)の顧問とは受け止めていない。自然消滅みたいになるんじゃないか」と話した。