エース・摂津“2位決戦”で大炎上
「ロッテ14‐5ソフトバンク」(21日、QVC)
まさかの展開で勝負は早々と決した。ロッテとの2位決戦の大事なカード初戦で、ソフトバンクの頼みのエース摂津が大炎上した。2011年の先発転向後、最短の1回KO、自己最悪の1回7失点。ショックの大きさからか、試合後は何を聞かれても口を閉じたまま無言を貫いた。
「エンジンがかかる前にやられた」。高山投手コーチが代弁するように初回の初球、根元に右中間二塁打を浴びると、味方のミスにも足を引っ張られた。捕手細川が送りバントを三塁に送球したが野選。2死までこぎ着けた後に四球で塁を埋めて、サブローに走者一掃の3点二塁打。連打と死球、失策も絡み大量7点を献上した。
ここまで15勝を挙げてきた大黒柱の誤算。秋山監督も「痛いのは痛いな…」と渋い表情だ。摂津は5月の交流戦以来の2試合連続黒星で、今季ロッテ戦は1勝2敗。パ・リーグではカード別で唯一の負け越しとなり、想定されるロッテとのCSに不安を残した。
23日の第3戦はルーキー東浜の先発が濃厚ながら、負けられない直接対決。41球で降板した摂津が中1日でリベンジ登板する可能性もある。高山投手コーチも「そういうことも考える」と含みを残した。