キヨシDe9年ぶり阪神戦負け越し阻止
「阪神2‐4DeNA」(25日、甲子園)
粘りに粘った。DeNA先発の三嶋は二回をのぞく毎回走者を許しながら、7回を1失点。三回の失点で、対阪神戦連続無失点は22イニングでストップしたが、対戦防御率は0・34という虎キラーぶりで、勝利を呼び込んだ。
「ベンチの雰囲気、先輩方、いつもと違った。だからこそ大事な試合。どうしても勝ちたかった」。前夜でCS出場が消滅。中畑監督も辞意を表明。試合前のミーティングで「残り試合、悔いのないようにしよう。1年間やってきた野球をやろう」という指揮官のゲキに、一つになった。
中畑監督は「三嶋の踏ん張りでゲームを作ってくれた」と絶賛。これで9年ぶりに阪神戦負け越しを阻止し、同時に3球団からの負け越しを阻止。「それはそれは、おめでとうございます」ととぼけた後、「こういうことを何回も言えるのはうれしい。去年は『残念でした』しか言えなかった」と振り返る。
「ただの1勝じゃない。去年と違う1年間だったということが、きょうの勝ち試合になった」。掲げてきた“あきらめない野球”でつかんだ勝利。4位に1・5差に縮めた。