加藤コミ逃亡…出席予定会見キャンセル
統一球を極秘に変更していた問題で、事実調査を行っていた第三者委員会が27日、都内で12球団代表者に最終報告を行った。辞任を表明している加藤良三コミッショナー(72)は、混乱を招いた責任は免れないと指摘され、出席予定の会見をキャンセル。急ぎ足で報道陣を振り切った。
やはり、その責任は重かった。第三者委は80ページ以上に及ぶ報告書の概要を発表。加藤コミッショナーについて「混乱を招いた責任を免れることは許されず、その責任の程度も、知っていながら事態を放置したことと比べて軽減されるべき性質のものではない」と断罪した。
仕様変更の事実を把握していたかどうかについては「証拠は発見されていない」としながらも「ごくわずかな注意を払いさえすれば、変更の事実を容易に知ることができたことは明らか」とした。那須委員長は「疑いが完全に解消されたかというと、そこまではいっていない」と厳しかった。
最終報告は約30分。加藤コミッショナーは報道陣の前に姿を現すと「付け加えることはありません」と仏頂面。すぐに帰りの車に乗り込んだ。
第三者委は日本野球機構(NPB)などの体質と、非常勤である現コミッショナーの勤務体制も批判。勤務体制や組織体制の改善が必要であることも付け加えた。報告書は、近日中に全文がNPBのHPに掲載される。