G菅野KO…新人王も最多勝もピンチ
「DeNA7-2巨人」(28日、横浜)
タイトル奪取に望みをつなぐため、負けられない一戦だった。待っていたのは無残な結果。自己ワーストとなる7失点KOで、巨人・菅野は四回途中にマウンドを譲った。
三回まで無失点。アクシデントで暗転した。四回、先頭・ブランコの打球がワンバウンドして右膝に当たり、内野安打に。ここから制球が利かなくなる。1死満塁から鶴岡の三ゴロ併殺崩れの間に先制点を献上。2死一、三塁となって、続く投手の井納にスライダーを中前適時打されると止まらなかった。梶谷に15号2ランを被弾するなど1イニング7失点…。
打球の当たった影響について「ないです。言い訳はしたくない」と気丈に話したが、微妙に歯車は狂っていった。「ピッチャーに打たれたのがすべて。これがCSじゃなくてよかった」。川口投手総合コーチは「勝負弱いよ。勝負師として、こうすれば流れを断てるということを考えていない」と厳しかった。
次回登板は今季最終戦となる10月8日・ヤクルト戦。現状13勝で、ハーラートップ15勝を挙げている広島・前田健、ヤクルト・小川には追いつけないことが確定した。小川と一騎打ちの様相だった新人王のタイトル奪取も、極めて厳しくなった。
さらに、菅野とともにCSでの先発が確実な内海、杉内も前回登板でKOされており、今は2軍で再調整中。まだ時間があるとはいえ、短期決戦を前に先発陣が不安だ。