中継ぎ・沢村、バレ斬り&3者連続K
「ヤクルト0-1巨人」(1日、神宮)
球場が一番の盛り上がりを見せたのは、七回だった。6球すべて150キロ超えの真っ向勝負。巨人の3番手として登板した沢村が、60号王手のバレンティンを剛球一本で空振り三振に斬った。
全力の速球。フルスイングの豪快な空振り。「力には力で」と、あえて速球で対決を挑んだ。3者連続空振り三振で無失点。中継ぎ転向後は9試合、11回2/3で1失点と安定感が光る。川口投手総合コーチは「沢村、サイコーじゃない。収穫だよ」とウハウハだった。
マシソン、山口、西村の終盤3人は、もともと球界トップクラスの盤石リレー。ここに沢村が加わり、無敵のカルテットが誕生した。
しかもこの試合は六回からマシソン、沢村、西村、山口と、これまでの順番を入れ替えた。原監督は「危機管理。いろいろな状況があるので」と説明。CSでも守護神の西村が八回以前に登板し、沢村とマシソンを相手打者によって使い分けるなど、起用に柔軟性をもたせる方針だ。先発陣は初回から飛ばし、中盤以降は最強継投で逃げ切る‐。ブルペンの整備は着々と進んでいる。