後任コミ決まらなければ宮内氏が代行
プロ野球の臨時オーナー会議が2日、都内のホテルで開かれ、統一球問題の責任を取って辞任する意向を表明した加藤良三コミッショナー(72)の後任について、退任する今月25日までに決定しない場合は、オーナー会議議長であるオリックス・宮内義彦オーナー(78)をコミッショナー代行とすることを決めた。
加藤コミッショナーの退任は日本シリーズ前日の10月25日。それが新コミッショナー決定の期限となる。宮内オーナーは「新しいコミッショナーを選ぶということについて、鋭意努力をしていく。10月25日までに決まるかどうか、今日現在ハッキリしない」と説明した。
期限内に決まらなければ、日本シリーズがコミッショナー不在となるため「暫定措置は必要ということで、一応の結論が出た」と、決定に至らなかった際は宮内オーナーをコミッショナー代行とすることを決めた。
コミッショナーが兼務する日本野球機構(NPB)の会長職については定款上、12球団の関係者が兼務できないため、外部から代行の人選を進めることになった。
また、統一球問題を調査している第三者委員会のメンバーも出席し、最終報告書についての質疑応答が行われた。だが疑問点などが出たため、再調査を求めることとなった。