前田智「すべての方に感謝したい」
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「広島3‐5中日」(3日、マツダ)
今季限りで現役を引退する広島・前田智徳外野手が、引退試合となった中日戦の八回2死、代打で登場し、現役最終打席を投ゴロで終えた。直後の九回は右翼の守備に就き、別れを惜しむファンから大きな声援を送られた。「広島東洋カープで、一途に野球ができたことを誇りに思います」。通算2119安打を放った打撃の天才が、ついにバットを置いた。
八回2死、両親、妻、2人の息子も見守る中、割れんばかりの大声援に包まれて、前田智が登場した。「マエダ!!マエダ!!」の大合唱が巻き起こる中、中日4番手の小熊に対した。2ストライクからの3球目、141キロ直球をこん身のスイングで捉えたが、高く弾んだ打球は小熊が差し出したグラブに収まり、投ゴロに倒れた。