キヨシの親心届かず?ラミ先発出場辞退

 戦力外通告を受けているDeNAのアレックス・ラミレス外野手(39)は7日、中畑監督が提案した8日の今季最終戦の「4番・右翼」でのスタメン出場を辞退した。

新聞報道でプランを知ったラミレスはビックリ仰天。通訳を通じて、横浜スタジアムで練習中の中畑監督に伝えた。

 報道陣との談笑を中断して、再び戻ってきた中畑監督は苦笑いを浮かべるしかなかった。「ラミちゃん、拒否だって。守りの練習は何もやっていないからだってさ。まあ気持ちは分からないではないけどね」とちゃめっ気たっぷりに、直前のやりとりを明かした。

 守備に難がある上に、本来の左翼でなく、右翼での出場プラン。右翼スタンドを埋め尽くすDeNAファンの一番近くで、一緒に過ごす時間をつくるというのが指揮官の親心だった。ラミレスは朝刊を手に取って初めて知ったという。「新聞辞令だったね。不安になったんじゃない」と指揮官は笑った。

 スタメンは拒否だが、もちろんそれ相応の“花道”は用意する。「いい場面で、代打。1打席になるな。試合終盤でも難しい。早めがいいかな。演出しましょう!」。最終戦。指揮官も演出家として腕を見せる思いだ。

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