楽天・田中将大投手（２４）が７日、Ｋスタ宮城でチーム練習を行い、シーズン無敗へ闘志を燃やした。８日のオリックス戦が、今季最後の登板になることが決定的。チームの勝利を引き寄せ、開幕から無傷の２４連勝という大記録でレギュラーシーズンを締めくくる。

　本当に、負けずに来た。無敗記録継続について問われると「もちろん。気持ちは変わりません」と静かに答えた。もう、記録という記録は塗り替えた。「（ローテーションを）守ってこられたのが一番。それがなきゃ、勝ち星がつくチャンスもないですから」と、数字よりもローテを守り抜いた事にうなずいた。

　８日に勝利すれば、通算９９勝。追加日程として発表された１２、１３日に投げるチャンスもあり、そこで勝つと今年中のプロ１００勝が果たされる。しかし星野監督は「あるわけない。そんな事はアイツの求めるところでもない。中８日開けて、頭で行く」と断言。８日が田中の今季最終戦とし、同時に１７日のＣＳファイナルＳ初戦の先発を明言した。

　この日はキャッチボールやランニングで汗を流した。６日のブルペンは「感じはなかなか良かった」と手応えを得ている。開幕当初「一度も負けずに終わることなんてない」と言っていた。そんな事も忘れてしまうくらいの快進撃で、優勝の立役者となった。ひとまず今季の集大成として、８日のマウンドへ向かう。