立大の苦労人・舟川が代打逆転3ラン!
「東京六大学野球、立大8-3明大」(8日、神宮)
立大が逆転勝ちを収め、勝ち点2とし、優勝争いに残った。舟川敬文内野手(4年・足利)が、公式戦初本塁打となる代打逆転3ランを放った。沢田圭佑投手(1年・大阪桐蔭)が今季4勝目。
4年間流した汗が、一振りで報われた。六回2死一、二塁。舟川の打球が右翼席で弾む。身長170センチの小柄な左打者が放った初アーチは、値千金の代打逆転弾。ダイヤモンドを回りながら、目には涙があふれた。
「大学で野球をやれていることが幸せだった。4年間すべての思いがよみがえってきた」。試合後は、笑顔で胸の内を語った。野球では無名の公立校出身。持ち前の明るさと誰にも負けない練習量で、チームナンバー1のスイングスピードを誇るまでになった。だが、今春までリーグ戦通算は5安打。この一発が、12年春以来のヒットだった。
苦労人の大仕事に、大塚淳人監督も涙。「ここで打つんですね。日頃の態度はみんなが認めていますから」と、目を真っ赤にしてたたえた。卒業後は製薬会社に就職予定。舟川は「優勝するために、チームのために打ちたい」と有終Vを誓った。