西武、魔さかの投壊…11失点で完敗
「モブキャスト CS第1S第1戦 パ、西武1‐11ロッテ」(12日、西武ド)
レオ特急が大一番で急停車した。西武はレギュラーシーズンを8連勝で締めくくるなど絶好調でCSに突入しながら、投手陣がまさかの11失点。2004年以降のポストシーズンでは、06年プレーオフ第2戦のソフトバンク戦などに並ぶワーストタイの屈辱を喫した。
渡辺監督が「ある程度は投げさせるつもりだった」と信頼を寄せていた岸が大誤算だった。今季初めて開幕投手を務め、9連勝中だった右腕が、立ち上がりからロッテ打線につかまった。「いつもいい投球ができるわけじゃない」と渡辺監督は岸をかばったが、序盤からの失点は致命傷になった。救援陣も踏ん張れず、短期決戦でロッテ打線を勢いづかせてしまった。
打線も好機に1本が出なかった。四回は無死一、二塁で浅村が併殺打。中村の一発で4点差に迫った、五回1死満塁の場面では片岡と栗山が凡退。「ここというところで相手がチャンスを生かし、うちは生かせなかった。明暗が分かれた」と指揮官は悔しがった。
それでも渡辺監督は「泣いても笑っても、次負けたら終わり。やり返す」と闘志を失わない。崖っぷちは経験済みの骨太軍団が、再び底力を見せつける。