西武逆王手!12日の負けを“倍返し”
「モブキャスト CS第1S第2戦 パ、西武15-0ロッテ」(13日、西武ド)
パ・リーグの第2戦が行われ、初戦を1‐11で大敗した2位・西武が両リーグのCS最多記録となる20安打の猛攻で15点を奪い、3位・ロッテに雪辱した。岡本洋は6安打完封勝利。
対戦成績は1勝1敗となり、14日の第3戦は西武が勝つか引き分け、ロッテは勝てばファイナルS進出が決まる。
「チャンステーマ」が鳴りやまない。八回2死一、三塁で、途中出場の熊代が左越え2点二塁打。両リーグを通じプレーオフ&CS新記録のチーム20安打目で、スコアは15‐0となった。1‐11で惨敗した初戦から一転。西武がCSファイナルSへ逆王手をかけた。
口火を切ったのは主将栗山だ。初回1死二塁で左翼線へ先制二塁打を放った。「それぞれ不安を持って、重圧を感じながら…。みんなポーカーフェースで強がってた。僕は、左翼の守備位置に就いたとき、また明日もここでやりたい、と思った。それで落ち着いた」
三回途中に松永をKOすると、四回には栗山が3ラン。五回には早々と先発全員安打を達成して5点を加え、2番手・藤岡も降板に追い込んだ。一~五回の5イニング連続得点、1番・ヘルマンの1試合4得点もプレーオフ新記録。4番・浅村は同タイ記録となる4安打で、パ・リーグ全日程終了で確定した自身初の「打点王」を祝った。
崖っぷちから破竹の連勝で、144試合目に2位を決めて臨んだCSだ。「昨日(12日)ああいう形でやられて、何とかやり返そうという気持ちが出たんじゃない?」。獅子が目覚め、渡辺監督は柔らかい笑みを浮かべて振り返った。もちろん連勝あるのみだ。