オリ李大浩「話にならん」メジャーも視野
今季で2年契約の切れるオリックス・李大浩内野手(31)が15日、来季去就について、メジャーを含めた他球団に移籍する可能性を示唆した。「報道されている金額では話にならない。一番評価してくれるところでやりたい」と話したもの。現在は代理人を通じて球団と残留交渉を行っており、2年8億円前後の提示を受けている。
李大浩の口から、衝撃的な発言が飛び出した。
「今の金額では(心が)動かない。(残留は)難しい。報道されている金額では韓国から来た(入団)時とほぼ変わらない。それでは話にならない」‐。
関西空港から韓国への帰国便に搭乗する直前、険しい表情で一気にまくし立てた。
今季で2年契約満了となる李大浩は、スコット・ボラス・コーポレーションと代理人契約を結び、球団との交渉を委託している。10日に大阪市内で村山球団本部長らと代理人が交渉の場につき、2年8億円前後の提示を受けた。
李大浩サイドは今季年俸の2億5000万円ではなく、契約金1億円を含めた単年3億5000万円をベースにしている。「プロで飯を食っている以上、自分の価値をどれぐらい評価してくれるか。一番評価してくれるところでやりたい」。メジャー挑戦も「もちろん考えている」と話した大砲。他球団への移籍も辞さない強硬な姿勢は、高い評価を望むがゆえだ。
李大浩の発言を受け、瀬戸山球団本部長補佐が大阪市内で取材に応じ、「こちらとしては最大限の誠意を持った条件を提示している」ときっぱり。現在は代理人と書面で連絡を取り合っており、「(金額に)ギャップがあることにはなっていない。近々(残留を)決めてもらえるものだと思っている」と口調を強めた。
「2年間お世話になったし、残留を中心に考えている。チームを変えることは、外国人選手には難しい」と李大浩。来季もオリックスでプレーすることを希望し、複雑な心境をのぞかせた。